第19回ショパン国際ピアノ・コンクールが進行中─日本からは5名が2次予選へ

5年に一度、ポーランド・ワルシャワで開催されるショパン国際ピアノ・コンクール。
その第19回大会が、今年10月に開幕しました。

世界的なピアニストを数多く輩出してきたこのコンクールは、クラシック音楽界の中でも特に注目される国際コンクールです。今回は予備審査を経て、世界各国から84名の演奏家が参加しました。

10月3日から行われた第1次予選を経て、10月7日深夜(日本時間8日早朝)、2次予選に進出する40名が発表されました。日本から出場した13名のうち、桑原志織さん、中川優芽花さん、進藤実優さん、牛田智大さん、山縣美季さんの5名が通過しました。

2次予選は10月9日から12日にかけて実施され、続いて3次予選(10月14〜16日)、本選(10月18〜20日)が行われます。最終的な審査結果は、10月20日深夜(日本時間21日朝)に発表される予定です。

このコンクールでは、技術力や構成力に加えて、作品への理解や個性が強く問われます。
審査員が多様な視点で演奏を評価し、入賞者が決まっていきます。

ただ、こうしたコンクールにおいて大切なのは、順位だけではありません。
聴き手にとって、「自分がもっとも惹かれた演奏」や「印象に残った解釈」は、評価とは別の軸で存在しています。

演奏を聴きながら、「自分にとってのショパンとはどういうものか」、あるいは「どのピアニストの演奏が最も自然に心に届くのか」を考えてみるのも、このコンクールの楽しみ方の一つです。

審査の結果に加えて、自分なりに「好きな演奏家」を見つけていく視点も、音楽との向き合い方としてとても豊かなものだと思います。

今後の審査でも、どのような演奏が生まれ、どう受け止められていくのかを、引き続き丁寧に見ていきたいと思います。

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